karizumaisanのブログ

仮住まいのemihana ブログです

ヒロシマこぼれ話

 

こんにちは。emihana です。

 

 

 

木枯らし吹いて、私も赤ダウン。はなです。

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ヒロシマ最後の日の朝は

 

 

いきなり秋のうろこ曇。

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この街でのメインイベントを無事終えた私たちは

 

帰路に着く前、もう一度ここ訪れました。

 

 

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最初の日は何しろ大雨でしたし、秋空の下

 

改めてゆっくり手を合わせ、それから傍らに建つ

 

平たい円形の建物、原爆死没者追悼平和記念館へ

 

入場したのでした。

 

 

 

 

ここは資料館とは違い小規模ですが

 

亡くなられた方々を静かに追悼するための場所です。

 

 

中には、多くの犠牲者の写真がぐるりと

 

取り囲むように飾られており、その名前から

 

個人の被害情報を検索できるシステムになっています。

 

 

また、小さなブース内で、被曝された方の体験を

 

元にした絵本をスライドで流していて

 

英語の字幕もあり、外国からの来場者の皆さんが

 

真剣に画面を見つめていました。

 

 

 

 

必死の思いで家族を探しに爆心地に向かった人たち

 

何とかして家族に会いたい一心で焼けただれた身体を

 

引きずって我が家を目指した人たち。

 

ようやく再会できても、すっかり変わってしまった姿に

 

すぐに我が子だと、兄弟だとわからない。

 

それでも、大切な人だとわかったとたん

 

多くの人が口にした言葉と言うのが

 

 

 

「大丈夫じゃ。お前を死なせたりせん」

 

 

 

目の前の瀕死の家族が決して希望を失わないように

 

そして、自分自身の心がくじけてしまわないために

 

その言葉が口を突いてこぼれるのかもしれません。

 

 

私はそれを聞いた時、家族の愛情の深さと

 

人間が本来持つ強さに打たれ、あやうく泣いて

 

しまいそうになりました。

 

 

 

あまり目立たない施設ですが、資料館だけでなく

 

ぜひこちらも見ていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

さてこの時も、たくさんの小学生たちが

 

やって来ていました。

 

どうやら、西日本からは修学旅行で訪れる学校が

 

多いようですね。

 

 

 

千羽鶴を納め

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追悼の作文をみんなで朗読しています。

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この子たちが、ほんとにお行儀がいいのに

 

お父さんも私もびっくり。

 

 

 

資料館の中でもそうだったのですが

 

頭を下げる場所では、ちゃんと誰かが

 

「帽子!」

 

と声を掛けてみんなさっと帽子を脱ぎます。

 

また、ほかの人とすれ違う時には

 

「失礼します!」と元気よく挨拶。

 

 

もちろん、表面的なことではありますけど

 

それさえできないオトナの多いこと。

 

神様仏様にお詣りするのに、ニットキャップ

 

被ったままのヤツに見せて、たっぷり小言を

 

くれてやりたい!

 

神様はお前のハ◯ごとき、とっくにお見通しじゃ!

 

 

 

あ、話がおかしな方向へ、おほん。

 

 

 

 

さて、川の街ヒロシマ

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その川のほとり別の学校の子どもだちが歌っています。

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耳を澄ませば、平和の歌のようです。

 

屈託のない素直な歌声に周りの観光客もみな

 

聞き入っていました。

 

 

 

僕たちは守る、この街の平和を

 

約束する、未来の希望を捨てないと

 

 

 

オトナが口にしたら、胡散くさい歌詞でしょうが

 

子どもたちが歌うと、なぜだか素直に真っ直ぐ

 

心に届くんですね。

 

 

不覚にも、emihana の目に涙。

 

人の心が残っていたのか。ああ、よかった。

 

 

 

 

最後の最後にもう一度ドームへ。

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実際に自分の目で見て、このドームは

 

ずっとずっと受け継いで行かなくてはいけないなと

 

思いを新たにしました。

 

 

原爆は天災ではなく人間の愚かさが生み出した怪物だったこと

 

さらに、それでもたくさんの人たちが

 

力を合わせて廃墟と化したこの街を

 

これほど魅力的な街として再建し得たこと

 

その両方の真実の生き証人として

 

ドームにはここに立っていてもらわないとならない。

 

 

 

 

鰯雲の下のドームを仰ぎ見て、珍しく

 

真面目に思った私なのです。

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ヒロシマのお話の一番お終いに

 

 

今回、私たちが泊まったホテルのすぐお隣にあった

 

 

白神社

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ほんとに街中にあるのです。

 

平和大通りと言うメインの道路沿い

 

ホテルやオフィスビルが立ち並ぶ一角に

 

ひっそりと佇んでいます。

 

 

大昔はこの神社の辺りが海岸線で、海の安全を祈願して

 

神様が祀られたのだとか。

 

以来、ヒロシマの街の中心部に位置していたため

 

市民には馴染みの氏神様だったのでしょう。

 

もちろん、戦後立派に再建され、今でも、仕事に向かう

 

サラリーマンやお散歩途中のお年寄りなどが

 

ごく自然に鳥居を潜っては、お詣りしているようです。

 

 

 

 

ヒロシマの街に根付く神様に手を合わせて

 

また必ず参ります、と約束していよいよ

 

この旅もお終いです。

 

 

 

楽しかった非日常の時間の扉が閉まり始めた

 

その隙間を通り抜け、我が寝ぐらに飛んで行くことに

 

いたしましょう。

 

 

・・・・・って、どうした私!

 

 

大丈夫か? 大丈夫なのか!

 

 

 

 

何、BS旅番組風に締めてんだか、あーあ。

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瀕死だったパソコンがフランケンほど

 

手術をほどこされ、何とか生還しました。

 

おそらく次回からは通常運転になりそうな気配でして

 

とりあえず、もとのあちらで再開予定です。

 

どうぞ、またよろしくお願いいたします。